CPVCコンパウンド“Durastream EX”

スプリンクラーシステムなどの消火管には耐熱性や難燃性などの点で高い性能が求められます。国ごとに準拠すべき規格を設けていることも多く、これをクリアしなければ消火管として使用できないこともあります。積水化学グループは消火スプリンクラー配管用途向けのCPVCコンパウンドとして“Durastream EX”をご提供しています。ここでは“Durastream EX”の概要や強みについて紹介していきます。

“Durastream EX”とは

“Durastream EX”は、“Durastream”シリーズのなかで消火スプリンクラー配管用途に特化したCPVCコンパウンドです。消火スプリンクラー配管に求められる耐熱性や難燃性等の物性を兼ね備えています。また、国際的な基準に準拠していることも特徴です。スプリンクラーシステムなどの消火管には国や地域ごとに規格が定められていることが多く、規格に適合しなければその国や地域での販売ができなかったり、火災保険に入れなかったりするなどの不都合が発生します。

製品概要

“Durastream EX”が備える性能について、物性、施工のしやすさ、耐久性の3つの視点から紹介します。

物性面では、耐熱温度が110~130℃であり高温に耐えられます。難燃性の指標である限界酸素指数は60%となっており、他のプラスチック素材と比べて非常に高い性能を備えています。

施工のしやすさの面では、接着剤などで簡単に接合でき、金属配管に比べて優れています。さらに比重も金属配管より非常に軽いため、作業しやすいという優位性もあります。

耐久性の面では、静水圧も金属配管並みの耐久性があり、長く使い続けられます。

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“Durastream EX”が選ばれる理由

“Durastream EX”の強みとして代表的なのは、難燃性と施工の容易さです。
消火管で最も重視される要素である難燃性については、指標である限界酸素指数をみると、“Durastream EX”は60%と他のプラスチック素材よりも高い値を示しています。木材の限界酸素指数は25%なので、木材の2.4倍の酸素濃度がなければ“Durastream EX”は燃えないといえます。
施工の容易さについては、独自に2つの効果検証を行いました。1つ目は必要人員数です。配管工事に必要な人員数は、金属配管の半分程度で済むことがわかりました。

2つ目は施工現場における加工時間です。金属製品では3分程度かかるところを、“Durastream EX”は1.5分程度と約半分の時間で作業を終えられることがわかりました。

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難燃性データ

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