CPVCコンパウンド“Durastream”

積水化学グループにおけるPVC(塩ビ樹脂)樹脂製造の歴史は長く、徳山積水工業株式会社が設立された1964年までさかのぼります。積み上げてきた技術を活かして量産に成功したのがCPVC(塩素化塩ビ樹脂)コンパウンド“Durastream”。世界中で利用されている積水のPVCマテリアル事業における主力製品です。

“Durastream”とは

“Durastream”(デュラストリーム)とは、積水化学グループが提供するCPVCコンパウンド製品です。耐久性が求められる配管への利用が多いことから、Durable(耐久性)とStream(流れ)を名称に込めました。
CPVCは、PVCにさらなる塩素を重合させる後塩素化処理を行うことで生成されます。PVC自体が優れた耐久性を備えている素材ですが、耐熱性や難燃性、機械的強度、耐薬性などの性能がさらに強化されたことで、一般的なPVCが対応しきれない厳しい環境下でも使うことができます。

About-PVC-Materials-Division_4

製品概要

給湯器から蛇口までの配管・継ぎ手部分には、高温に対する耐熱性が求められます。また、水中の塩素による劣化への耐性や、腐食により配管内に蓄積するスケール が引き起こす水質劣化や流量の圧迫を起こしにくいことも重要です。
“Durastream”でつくられた管材は多くの用途に利用されますが、特に給湯・給水配管用途 に高い実績があります。プラスチック素材の中でもとくに高い耐熱性と塩素への耐性、金属素材のようにさびやスケールが発生しないこと、そして優れた機械的強度を備えているため、給湯・給水配管用途 に用いられるのです。

CPVC-compund-Durastream2
CPVC-compund-Durastream3

“Durastream”が選ばれる理由

“Durastream”の強みは、優れた性能、手厚い導入サポート、国際認証を取得していることです。
性能面では、耐熱性、難燃性、低発煙性、機械的強度、絶縁性、耐電圧性、耐薬性 といった様々な機能で優れた性能を発揮します。また、積水は原料配合においてもお客様の要望に柔軟に対応し、各種物性を調整可能です。
導入サポートについては、成形メーカー様に対して、製品企画・設計段階から試作、生産改善に至るまで、手厚い導入サポートを提供しています。これは、積水が成形メーカーとしての一面も持っているからこそ可能な強みとなっています。
また、国際認証については、厳しい国際的な規格であるNSF(National Sanitation Foundation)認証などを取得しており、高い信頼を得ています。

CPVC-compund-Durastream4
CPVC-compund-Durastream5

認証済み規格

積水の“Durastream”は、飲料用水の公衆衛生機器を対象とした国際認証であるNSF認証を2013年に取得しました。CPVCコンパウンドメーカーでNSF認証を取得できている企業が少ない中で、積水は安全基準をクリアした製品の提供を通して、世界の飲料用水の衛生環境に貢献しています。

ダウンロード

CPVCコンパウンド“Durastream”の製品カタログのダウンロードはこちら