CPVCの強み – 耐薬性

耐薬性とは薬品に対する耐久性のことです。薬品を扱うことが多い施設、たとえば化学プラントや半導体工場では耐薬性の高い配管が必要とされます。薬品には酸・アルカリ・有機溶剤などがあり、これらが耐薬性の低い素材に触れると腐食や膨張を引き起こし、最悪の場合は配管内の薬品漏出につながります。ここではCPVCの耐薬性について紹介します。

高い耐薬性

一般的によく用いられる配管素材の多くは耐薬性が低いか、耐薬性があったとしても酸・アルカリ・有機溶剤のいずれかに偏っています。総合的に高い耐性を示す配管素材は限られるため、施設の設計者は扱う内容物ごとに性質を確認し、適した配管の選定が必要です。
CPVCの強みの1つは、酸・アルカリのにおいて総合的に高い耐性があることです。たとえば配管素材としてよく用いられるFe(鉄)、PC(プレストレストコンクリート)、PA(ポリアミド)、PP(ポリプロピレン)の耐薬性と比較すると、酸・アルカリの多くの種類において他の素材よりも高い耐薬性があることがわかります。

耐薬性が高いことによるメリット

薬品が流れる配管内は、少しずつ酸やアルカリ等による浸食を受けています。これは強酸や強アルカリの場合に限らず、弱酸や弱アルカリであっても少なからず発生し、経年劣化につながっています。その結果配管内の流れが阻害され、配管に過度な圧力が発生し破損の原因となるのです。
CPVCは高い耐薬性を備えているため浸食速度が抑えられ、配管の耐久年数は長くなりランニングコストを抑えられるメリットがあります。また、化学プラントや半導体工場で大規模な配管メンテナンスを行う場合、製造ラインを一時的に停止しなければならず、工場の生産性に大きく影響します。つまり工場側にとって、耐薬性の高い配管の採用はランニングコストだけでなく、工場の生産性に影響する重要なテーマなのです。

積水化学グループのCPVCコンパウンド「Durastream」は幅広い薬剤用途で利用できる製品ラインナップを揃えています。さらに、パイプメーカーとしての知見を活かした耐薬性評価を行った原料設計を行っているため、高品質で安定したCPVCコンパウンドとして多くのお客様から高い評価をいただいています。

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