積水の技術の強み

積水化学グループは PVC分野のパイオニアとして業界をリードしてきました。とくに、CPVC 事業では世界的なシェアを獲得しています。こうした背景には「積水」という社名に込められた想いをバックボーンにした確かな技術力があります。

高い品質と信頼性を実現する積水化学の技術

「積水」の由来は孫氏の兵法の一節「勝者の戦いは、満々とたたえられた水(すなわち積水)を深い谷底へ切って落とすような、激しい勢いの得られる形のもとに、一気に決められるものだ。」という言葉にあります。私たちにとって、ここでいう「満々とたたえられた水(積水)」とは長年蓄えてきた技術です。

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私たちはこの「積水」の名前に誇りをもってCPVC事業に取り組んできました。そして蓄えてきた技術をもとに生み出したのが、CPVCコンパウンド“Durastream”です。今でこそ高品質と信頼性から世界的に高い評価を頂いていますが、今に至るまでには長い道のりがありました。

積水は1947年の創業以来、一貫してPVC・CPVCに携わり、その技術を蓄えてきました。1964年に徳山積水工業を設立し、現在につながる原料分野の生産基盤を確立。更に2013年にはグローバルで高まるCPVC需要に対応するためタイに最新鋭の工場を設立し、安定的な生産体制を構築するに至りました。

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“Durastream”ブランドの背景には、妥協せず技術研鑽を重ねる積水の精神と日本のモノづくり文化が息づいているのです。

積水の保有技術一覧

CPVC製品とサービスによる顧客の生産性向上への貢献

積水化学はCPVCコンパウンド”Durastream”シリーズを販売しています。
また販売だけでなく、お客様である成形メーカーに対して成形分野の技術サポートも行っています。
積水化学が自らも管材メーカーとしての側面を持ち、押出・射出など成形分野に高い技術力を保有しているから出来ることです。

私たちは、次の3つのアプローチでお客様の生産性向上に貢献します。

1.成形しやすく高品質なCPVCコンパウンドの提供

CPVCの品質は、樹脂をいかに均一かつ高いレベルで後塩素化するかで決まります。積水の高い開発力、技術力に基づいて生産されたCPVCは樹脂全体が均一に高いレベルで塩素化され、品質に優れたCPVCの製造が実現しました。

こうした独自技術は、積水化学グループがCPVC分野で世界的シェアを獲得している一つの理由となっています。

私たちは、お客様から指定された通りの仕様でCPVCコンパウンドを提供するだけでなく、高い熱安定性を持つ樹脂をベースに、ご要望に応えて、顧客の最終製品の用途や要求性能から逆算した最適な配合提案も行います。

コンパウンド自体の熱安定性

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社内試験
試験方法: オイルバス方式 試験温度: 205°C (401°F)

積水のCPVCコンパウンド“Durastream”を使用して成形した時、時間の経過とともに起こる脱塩酸を遅らせます。その結果として製品の焼けが発生しにくく、高い生産性が期待できます。

ラボ押出機の評価結果

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試験機:二軸押出機 コニカルスクリューφ50
単位:KG/時間(押出速度)

CPVCコンパウンド“Durastream”を使用することで、お客様は高い生産速度を実現することができます。これにより、生産時間の短縮と、コストを削減することが可能になります。

2.成形技術サポート

積水は、共同での試作を通じて最適な生産条件や生産性向上の提案を行います。

また、積水には数十年にわたるCPVC、PVC、設備のノウハウがあります。システム全体を俯瞰し、経験に基づいたOEE(設備総合効率)改善をご提案いたします。

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CPVC 押出成形の様子
CPVC 押出成形の様子

3.プロセス設計と技術サービス

お客様に対し、金型・スクリュー形状・生産プロセスについてもご提案を行います。

押出シミュレーションによる温度や圧力の確認によって、押出機や金型の状態を分析。その後、材料設計や生産技術のサポートを行います。

Tensile Strength test
Tensile Strength test

積水のCPVC製品ラインナップ

CPVC Compound
CPVCコンパウンド

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