“Durastream”は、積水化学グループが独自技術で製造したCPVC(塩素化塩ビ樹脂)コンパウンド製品です。“Durastream”が備える性能や仕様、取得している認証の内容について紹介します。
“Durastream”は、積水化学グループのCPVCコンパウンド製品です。およそ50年の歴史の中で培ってきたさまざまなプラスチック素材の技術によって高品質で安定した量産体制を実現し、成形メーカーをはじめとする多くのお客様から評価をいただいています。
“Durastream”の特徴は主に3つあります。
1つ目が幅広い分野での性能の高さです。“Durastream”は耐熱性に優れており、さらに、高い難燃性、耐薬性、腐食耐性、引張強度や曲げ強度を備えています。
2つ目は施工における人的コストの削減効果です。CPVCでつくられたパイプは軽量で、施工時の切断や接着などの加工が容易であるため、施工時間や研修時間の短縮に貢献できます。
3つ目が用途の幅広さです。CPVCの強みである耐熱性、難燃性、耐薬性、機械的強度により、他のプラスチックの素材では耐えられない厳しい環境でも使用できます。具体的には、高温の給湯配管・消火スプリンクラー配管や工業用配管用途が挙げられます。
CPVCは、PVCを後塩素化することで性能を強化しており、幅広い用途の基準を満たしています。たとえば、給湯・給水配管の用途に求められる熱変形温度、引張強度、引張弾性率、衝撃強度において基準値を上回っています。
“Durastream”は国際的な認証であるNSFなどを取得しています。NSF(正式名称:National Sanitation Foundation:国立公衆衛生財団)とは米国の非営利組織であり、食品や飲料水の公衆衛生に関わる機器製品の安全基準を定めている第三者機関です。NSFに対する世界的な信頼は高く、1996年にはWHOの協力機関になりました。
厳しいNSF認証を取得しているCPVCメーカーが世界的に少ない中で、“Durastream”はNSF 61(飲料水用途の材料・製品が及ぼす健康への影響を評価)、NSF 14(プラスチックパイプ部品と関連材料)を取得し、飲料水用途の配管について高い安全性を証明しています。